決められた保育士が特定の子どもたちのお世話をするということです。食事・排泄・着替えなどの育児や、戸外遊びなど主に決まった保育士が行います。
いつも世話をしてくれる大人が決まっているということは、まず子どもの情緒を安定させます。子どもはいつも大人の優しい眼差しに見守られているので、困ったときに大人を見ればすぐにどうしてほしいか分かってもらえますし、助けてもらえます。決められた大人が受け入れる・子どももわがままを言えるという関係性の中で、子どもの内面の発達を支えていく事ができるのです。
情緒的に安定している子どもは、身の回りのことをしたり遊んだりすることにも積極的で、それがまた発達とも大きな関りを持っているのです。
担当する保育士が子どもの発達段階や心理状況などを把握し、丁寧に接することができます。
例えばズボンを履く時にその子にとって履かせてあげることがいいのか、それとも少し横で見ていてあげることがいいのか…それはその子の発達段階によって異なってきます。
いつもは自分で出来る事も今日はやってほしい等、日頃からその子の事がよく分かっていれば子どもの気持ちになって考えることができます。その結果、すぐに手を差し伸べることや励ますことができ、その時の気持ちに寄り添って柔軟な対応ができると考えています。
一人ひとりと向き合い丁寧に保育することで、生活習慣が身に付きやすいとも言えます。玩具を使ったら元に戻すことができたり、遊んでいる時に自分が使いたい玩具は「かして」「ありがとう」とやりとりをすることができます。こうしたことにより、自分に関することについて自立できるようになっていきます。
●子どもとの関係→育児や活動をする中で気持ちを素早く受け止め、子どもと信頼し合いながらその成長を共に感じていきます。
●保護者の方との関係→毎日同じ保育者がお世話をしていくことで、お子様の様子をより詳しくお伝えしたり、ご家庭での様子を伺いながら連携をとりながらお子様の成長を共に見守っていきます。
【0歳児(食事)】高いテーブルで保育者の膝に座り、1:1で食事を摂ります。歩行が安定し、1人で座れるようになったら低いテーブルで座って食べます。
【1歳児(食事)】目と目を合わせながら会話をしたりしながら、楽しい雰囲気の中で食事ができるようにしています。ご家庭と連携をとり、子どもの生活リズムに合わせた生活が送れるよう考えています。
【1歳児(食事)】2:1で食事を摂ります。
【2歳(食事)】複数の友達と一緒に食べることでより食事が楽しい時間になったり、苦手なものも励まし合いながら食べられることもあります。
【2歳児】担当のひざに座り、安心感の中1:1で絵本を楽しむ中で、信頼関係も深まります。
【2歳児】担当と少人数の時間を大切に過ごすことで、気持ちが満たされ安心感に繋がります。
【2歳児】担当ごとに戸外遊びを楽しみます。少人数の為、一人ひとりの声に耳を傾け、その好奇心や興味・関心を共に深めます。
【2歳児】身の回りのことも自分で行おうとするようになります。
3歳・4歳・5歳児が、同じ部屋で一緒に生活をすることでお互いに刺激しあい、学び合える環境で過ごせるということです。
乳幼児期にとって保育園が家庭的であることはとても重要で、クラスを家庭と捉え、クラスの保育者やお友達との人間関係を大切にする保育です。異年齢の子どもとの交流が少ない時代だけに、クラスの年長児が年下の子のお世話をしたりする中で、他人を思いやる心が芽生えたり、年下児が年上の子を見習ったり、真似したりして成長するなど、異年齢保育の意義は大きいと考えます。
朝、保育園に来て子どもが好きな遊びをするという環境を整えていますので、小さい子どもが、高い水準の遊びを行う大きい子どもを見ながら生活することで、子どもが発達、成長するのが早いと言われたりもします。年上の子に助けてもらった経験から、自分が大きくなった時に、小さい子どもへ同じようにしてくれるのも自然なことで、日々の活動の中でも、年上の子どもが年下の子どもを助けたりしてくれます。こういった成長の流れのなかに身をおいていることで、3年間の見通しというものが見えてくるようにもなると考えています。
●大人になるまで育ちは繋がっているという考えから、乳児期から幼児期への育ちもやはり繋がっていくと考えています。乳児の時に一人ひとり大切にされ、その発達に合わせて丁寧に育てられた子どもは、幼児期の段階においても情緒の安定・身についた生活習慣などがそのまま継続され、それらの行為がより深まっていくと思います。
日々の生活の中で、年上の子が年下の子のお世話を進んでしてくれます。自分が優しくされた経験から、次は相手にしてあげようとする心が育ちます。
「ねえ、教えて!」
遊びの中でも、分からないことは年上の子に聞いたり頼ったりする姿が見られます。
「いっしょに読もう!」
きょうだいのように自然と距離が近くなり、友達関係が築かれていきます。
園庭遊びなどでは、3歳未満児の友達と関わって遊ぶこともあります。小さい子もお兄さん・お姉さんに会えて嬉しそうにしています。
「たこ焼きどうぞ。あーん。」
ルールのあるゲームや文字を使ったかるたなどの遊びも、年上の子が遊んでいる姿を見て学んでいます。時にはやり方を教わりながら、学年を問わず一緒に遊んでいます。
こうして生活や遊びの中で自分の知らないことを沢山教えてくれる年上のお兄さん・お姉さんは、皆の憧れの存在です。
保育園では どのクラスも毎日絵本の読み聞かせを行っています。年齢によっても選ぶ本は違ってきますが 大好きな担任に1対1で絵本を読んでもらったり、お友達と一緒にワクワク、ドキドキしながら絵本の世界を楽しんで 時には外国へ 時には宇宙旅行へ冒険、 時には 不思議な世界へ・・・絵本を通して体験することが出来ます。
昔話では 先人からの生きる知恵や勇気がたくさん詰まっています。子ども達は人生経験においては白紙の状態ですから、絵本を読んでもらう事によって、人生の疑似体験を重ねていく事が出来ます。つまり昔話や絵本のお話が困難を乗り越える知恵、生きる力になると言うことです。
人間関係は言葉によって成立します。自分の意思を伝えるには適切な言葉が必要です。
美しい言葉は心地よく、汚い言葉を発すれば相手を不快にさせます。
絵本から知る言葉は美しく 面白く日常会話では使われない美しい言葉がちりばめられている絵本が言葉の宝庫です。
健やかな育ちの為に私達は意識して、言葉の前の言葉を含めた他人の声の心地よい体験を保障していかなければなりません。月刊絵本は園での読み聞かせ、家庭でも読んでもらえる絵本として保育園と家庭の繋がりを持ち、保育者と保護者と子ども達が共通の読書、物語の体験をすることで共有体験が充実します。
「絵本は子どもに読ませる本ではなく、大人が子どもに読んであげる本」だという事が大前提です。
語り手(親や保育士等)の言葉と一緒に人間の豊かな“感情”や“心”を体得して人間らしい心を育てて聞くのです。決してAIには出来ません。親、保育士が一緒に子ども達に豊かな言葉と心を身につけられる様に 色んなジャンルの絵本に出会える環境を作って行きたいです。
0.1.2歳児絵本
幼児向き絵本
幼児クラスの本棚
成長発達に合わせた遊び、手先(指)や身体の発達を促します。 道具を見る・触る・回す・並べる・はめる・出したり入れたり…など繰り返すことで手の機能が発達します。
絵本・積み木あそび・ごっこあそび・わらべうたを柱として遊びを展開していきます。
「子どもは遊びがすべて!」思いきり遊んで、遊びの中から社会性・意欲・生きる力を培います。
役割あそび・構成あそび・机上あそび等を中心に伝承遊び・わらべうたも取り入れています。屋外においては、体の発達に応じた遊具を整備しています。
子ども達にとって遊びの中で育まれる力は社会性・創造性・問題解決能力など、将来必要となる大切な力です。子どもの時に遊ぶ体験が十分でないと、社会性や創造性などの力を培うことは難しいでしょう。乳幼児期の子どもにとっては、遊ぶことは学ぶことそのものです。
世界で初めて幼稚園をつくったフレーベルは、子どもたちが遊びながら様々にその能力を発達させることを発見し、子どもにとって遊びがいかに大切であるか唱えました。そして、「遊びは偶然にまかせてはいけません。子どもは遊びをとおして学習するからです。それも熱心にすすんで学習するからです。」と述べています。このような理念に基づいて作られたものが、基尺のあった積み木などです。
子どもたちの発達を支え、主体的な遊びに応えられるおもちゃは、精巧で基尺の統一された積み木や子どもの身体に合った調理台や調理器具、手指の発達に適した操作、練習遊びのおもちゃが発達に応じて段階的かつ見通しを持って選ぶ必要があります。
素材は、まず第一に安全なもの。木だから良い、~だから悪いというのではなく、子どもの発達にあっていて遊びが発展しやすいかどうかに焦点をあてて考える必要があります。
デザインについては、子どもの創造性を育むためには、おもちゃそのものが主張しすぎないこと。シンプルな物の方がイメージが広がり遊びやすいのです。
しかし、その一方、乳幼児期は感性を育む大切な時期でもありますから、デザインとして一流のものに出会わせてあげたい時期です。優れたデザインのおもちゃの一つであるネフの積み木は、重ね方のバリエーションが多彩で子どもがどんなふうに重ねてもオブジェのように美しいため、子どもに満足感を与えます。このようなおもちゃからは、作り手側からの子どもの道具だからこそ最高のものをという意気込みやこどもへの信頼が感じられます。
子どもにとって、大好きな大人から豊かな音言葉を聞き心地良い歌を聴き、体に触れられたりすることは要求であり歓びです。たくさんのわらべうたを聞く事・遊ぶことによって、リズム感、聞く力・愛情を心の中に育む機会を得ることになります。
現代の子ども達の日常生活には、音楽が溢れています。難しい歌を器用に歌っている子も居ます。しかし、大多数の子ども達が音程やリズムが正しく歌えずまた素直で美しい声で歌うことができているのでしょうか。
<音楽教育としてのわらべうた>
・音程正しくうたう |
<わらべうたあそびから心を育み、社会性を取り込む>仲間とわらべうたで遊ぶことを通して |
音楽においても刺激が多い時代だからこそ わらべうたは現代の子ども達には欠かせない遊びです。
『わらべうたは、主にドを中心とする「ドレミソラ」という5つの音から成る日本音階が使われており、音が非常にはっきりしているのが特徴です。このため、子どもたちも無理なく発声しやすいと言われています。』
子どもたちが園内で使う物(机、椅子、おもちゃ、遊具など)は、大人が「安全性・素材・機能性・デザイン性」などを吟味して選んでいます。そのほとんどが、ドイツやスイス、スウェーデンを中心としたヨーロッパの物を取り入れています。
ヨーロッパのおもちゃや遊具は、安全基準が非常に高く、デザイン的にもシンプルで美しいものが多くあり、高品質で長い間使い続けることができます。
また、ご家庭や手芸用品店などで手に入る手軽な材料を使って、子どもたちが毎日よく遊ぶおもちゃを職員が手作りで作っています。
園の中には、ご家庭と同じような環境~ゆったりとしたソファーがあったりごろんとできるマットや布団があったり、自分の好きなお人形があったり、季節のお花が飾ってあったり、窓を開けると自然の風が入ってきて気持ちが良かったり~というように、子どもが心地よく生活できる環境整備に心掛けています。
健善富会では、子ども自身がまるで自分の家にいるのと同じだと感じられるような保育環境を大切にしています。
旬の食材を取り入れ、季節感や行事を大切にし、食を通して日本の伝統文化を伝えていけるよう、献立に盛り込んでいます。
子どもの食に対する「意欲」を高め、おいしく楽しく食べられるよう、心がけています。
3歳未満児昼食
3歳以上児昼食
月1~2回程パンや麺類の日があります
おやつ
●全園児、月曜~金曜日までは主食込みの完全給食です。(土曜日はお弁当持参となります)
●色々な食材や調理法に慣れ、味を知り、食べてもらう工夫しています。
●行事食やバイキング給食、調理保育(給食のお手伝い・おやつ作り等)を行っています。
●1日3回の食事では取り切れない栄養を「おやつ」で補っています。
※フルーツは旬のフルーツを使用し、おやつは基本的に毎日手作りです。
鍵やコンセントの位置を子どもたちの手に届かないよう高い位置に設置したり、戸びらに手を挟んでも怪我を防止できるようなクッション材を使用したり、机や棚などにぶつかって怪我をしないよう角を丸く処理したり、子どもたちが安全な環境で園生活を過ごせる工夫を行っています。
保育園の門扉や正面玄関、敷地の各所に防犯カメラを設置し、不審者確認や侵入者の様子をとらえることで、未然に犯罪を防ぐことができます。カメラの映像は、事務所内に設置したモニターで確認をしています。
嘔吐した園児に対する対処はもちろん、ノロウイルスや嘔吐下痢症などの感染症予防も視野に入れ、保健所指導の元適切な対応を行っています。
食材や調理器具などは、安全で殺菌力の強い電解水を使用しています。調理室では、野菜や魚などの食材をはじめ、包丁やまな板といった調理器具を洗う際にも電解水生成機を使用し、毎日の給食を安心して提供できるよう努めています。
子どもたちが遊ぶおもちゃも定期的に消毒しています。また、よく触れるドアノブなどの設備備品についても同様に行っています。